近道と遠回り
こんばんわ。代表の大谷です。
以前、テレビ番組でプロ野球のイチロー選手が
「遠回りしたほうが近道になる」
というむねのことを話していました。
これはオールA塾の生徒さんたちにとってとても大事な言葉だと感じました。
さまざまな事情から、学校で、勉強が「人と同じように」できない、学校で他の子達と「人と同じように」遊べない、「人と同じように」じっとしていられない。「人と同じように」学校に通えない。
そういうことがおきたときに、お子様ご本人と、保護者様は、とても不安になります。
ただ、先ほどのイチロー選手の言葉から考えてみると、別の見方もできるだろうと思います。
たとえば、他のお子様が10分かけてやっている問題を、自分は30分かかってしまったというようなとき、その20分を「無駄な時間」と思いがちです。しかし、ほかのお子様より、20分多く勉強した、とも言えます。
そのお子様は他のお子様より、「20分多く、問題と向き合って考える時間を作ることができた」ということです。
そして、そうしてすごした時間は、そのこお子様の中で、「自分なりの考え方」を見つけるヒントになります。
われわれは無意識に、「合理的」で「無駄のない」、「機械化」されたものがいいものだと思うこころのクセがついています。
目的さえ達成できればいいので、そこまでに最短でいける「近道」を探し、そうでないものを「無駄」だといって捨て去りがちになります。
私自身、この塾という業界にたどりつくまで、ずいぶん遠回りをしたなあと思っています。
その理由は、「人と同じように」できないことが多かったからだろうと思っています。
しかし、だからこそ、「人と同じように」できない子どもの味方でいることがいまできているのだろうと思います。
私自身が、なにもかも、「人と同じように」、すんなりとできていたら、オールA塾は存在しなかったと思っています。
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